L‐92乳酸菌が免疫機能訴求の関与成分に 「プラズマ乳酸菌」に次いで2つ目 新規ペプチドも登場(2022.12.22)


 消費者庁が21日に更新した機能性表示食品の届出データベースで、「免疫機能の維持」を訴求する2つ目の機能性関与成分が登場した。その成分は、アサヒグループホールディングス(東京都墨田区)が保有する乳酸菌「L‐92乳酸菌(L.acidophilus L-92)」。初めて免疫への働きを訴求した「プラズマ乳酸菌(L.lactis strain Plasma)」が届出されてから、約2年5カ月後だった。

 ヒト由来で加熱処理したL‐92乳酸菌は、アレルギー抑制機能が期待されて選ばれた菌株。これまでの研究では花粉症やアトピー性皮膚炎、通年性アレルギー性鼻炎などの症状緩和をはじめ、インフルエンザウイルス感染予防、夏の暑さによる免疫力低下の抑制が確認されていた。

 抗アレルギー機能に加えて免疫力向上に働く可能性も見出されていた同菌は、これまで「ホコリやハウスダストなどによる鼻の不快感軽減」を訴求した3件の届出実績がある。

 今回の「免疫機能の維持」の届出は、アサヒグループ食品(東京都墨田区)によって行われた。機能性は同社が研究レビューで評価した。レビューでは採用した3報の文献により、L‐92乳酸菌の経口摂取はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の働きを助け、免疫全体を調整することで、体調に関連する自覚症状をより軽度に維持することに関して、肯定的な科学的根拠があると判断した。

 このほか今回の更新では、新規の機能性関与成分としてピログルタミルテトラペプチド(pEPYP)が届出された。同成分は、麹菌で大麦を発酵させた発酵液から新たに発見されたペプチド。ヘルスクレームは「本品にはピログルタミルテトラペプチド(pEPYP)が含まれます。ピログルタミルテトラペプチド(pEPYP)には、中高年健常者の日常生活で生じるひざ関節の不快感(違和感)を軽減することが報告されています」。届出者は、機能性表示食品の原材料として「大麦発酵GABA」を供給する三和酒類(大分県宇佐市)で、サプリメントで届け出た。

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