保湿作用機序を明らかに オリザ油化の米由来セラミド(2022.12.26)


 オリザ油化(愛知県一宮市)は23日、主力の機能性食品素材の米由来セラミド素材「オリザセラミド」について、有効成分の構造活性相関と保湿メカニズムを明らかにした。この新たなエビデンスは、科学雑誌「International Journal of Molecular Science」に論文掲載された。

 この研究成果では、オリザセラミドに含まれる13種のグルコシルセラミド、6種のヒト型セラミドを単一分子として単離・同定した。また、セラミド成分の保湿作用をヒト表皮三次元培養モデルの経表皮水分蒸散量を指標に比較したところ、特定の構造を有するものにのみ保湿作用が認められる構造活性相関を見出したとしている。

 保湿作用のメカニズムについては、グルコシルセラミドは保湿タンパクのフィラグリン、細胞接着タンパクのコルネオデスモシンの発現増加であるのに対し、ヒト型セラミドは角層セラミド量の増加が関わっているとし、両成分で保湿メカニズムが異なることを明らかにした。

Clip to Evernote

ページトップ