日本健康・栄養食品協会は1日、2013年度の特定保健用食品(トクホ)市場規模が6275億円(メーカー希望小売価格ベース)と、前回(2011年度)比21.3%(1100億円)の大幅増だったと発表した。前回を上回るのは、市場がピークに達した07年度(6798億円)以来。07年度の数字には届かなかったものの、09年度(5494億円)、11年度(5175億円)を上回り、トクホ市場の回復ぶりが鮮明になった。
同調査は2年ごとに実施し、トクホ許可取得全企業(13年末現在191社、1095品)にアンケートを行い、回収率は95.8%(180社、1073品)だった。
保健用途別では、オリゴ糖や乳酸菌などの整腸が3796億円(前回比31%増)、中性脂肪・体脂肪が1405億円(同27%増)と2ケタ増。一方、コレステロールは224億円(同10%減)、歯が272億円(同16%減)と減少した。コレステロールは09、11年度でも伸びていたが、13年度は遂に減少に転じた。
販路別ではスーパー(2521億円)、コンビニ(888億円)が2割以上伸びたほか、ドラッグ・薬局(662億円)は倍増した。戸配(1502億円)はわずかに減少。通信販売(179億円)は1割以上伸びたが、構成比は前回(3.1%)を下回る2.9%にとどまった。
食品種類別は清涼飲料水(1797億円)が4割以上伸びた。茶系飲料や話題となった炭酸トクホなどが貢献したとみられる。乳製品(3635億円)も3割弱伸び、既存商品の伸張や、新商品が需要の掘り起こしに寄与したとみられる。
12、13年度の許可・承認数は合計112品。保健用途別では中性脂肪・体脂肪が33品、整腸が22品だった。