オリザセラミドに新知見 免疫賦活作用を樹状細胞で確認(2023.2.20)


 オリザ油化(愛知県一宮市)が主力の機能性食品素材「オリザセラミド」について、免疫賦活作用のあることを樹状細胞を用いた試験で確認したと発表した。同原材料に使用する米ぬか中の主要なセラミドの一つ、グルコシルセラミドに強い免疫賦活作用を見出した。今後、基礎的なエビデンスを積み上げ、市場で応用できる範囲を広げていく。同社が15日発表した。

 同社ではグルコシルセラミドの成分研究を進めるなかで保湿作用や美白作用を確認し、昨年12月開催の国際的な栄養・食糧学会「22nd IUNS ICN」では外部臨床試験において感冒症状改善作用を報告してきた。

 今回の樹状細胞を用いた試験では、米ぬかに最も多く含まれるグルコシルセラミドに、免疫応答の初発物質のインターロイキン‐6の強い放出促進作用を確認し、ヒト型セラミドの〝エラスティックアミド〟にも同様の活性を確認した。その他の米ぬかから単離したグルコシルセラミドについても、構造活性相関を確認するため樹状細胞における免疫賦活作用の試験を継続していくとしている。

 この研究成果は来月開催の日本薬学会第143年会で発表する予定。

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