トルラ酵母由来食物繊維が初届出 中性脂肪と血糖値上昇抑制で 届出更新(2023.7.6)


 消費者庁は5日と6日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに19件の届出を発表した。今回の更新では、新規の機能性関与成分として「トルラ酵母由来食物繊維」が届出された。

 同成分のヘルスクレームは「本品にはトルラ酵母由来食物繊維が含まれます。トルラ酵母由来食物繊維は、油の多い食事の脂肪の吸収を抑制し食後中性脂肪の上昇抑制に役立つこと及び、空腹時血糖が高めの方の食事の糖の吸収を抑制し食後血糖値の上昇抑制に役立つことが報告されています」。

 そもそもトルラ酵母とは、食経験が豊富な酵母で、米国FDAによりGRASに認証されている成分。細胞壁に水溶性食物繊維の一つであるβ‐グルカンが含まれている。

 届出者は、健康食品素材や調味料などを原材料供給する三菱商事ライフサイエンス(東京都千代田区)。同社は昨年2月、当時開発中のトルラ酵母食物繊維を用いて行った健常成人30名によるランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験で、食後血糖値上昇抑制機能を確認。論文は前年11月に、学術誌「薬理と治療」に掲載されている。

 このほか今回は、α‐リノレン酸を機能性関与成分に「肌の保湿」を訴求する2件目の届出があった。届出者は初回と同じJ‐オイルミルズ(東京都中央区)。食用油で届け出た。

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