神明 ヘルスケア事業に本格参入 米の機能性追求 九大ベンチャーと提携に(2023.10.5)


 神明(東京都中央区)は、九州大学発の創薬ベンチャー企業SENTEN Pharma(福岡市博多区)と資本業務提携契約を締結し、ヘルスケア事業に本格参入することを4日発表した。今後、米に含まれるガンマオリザノールなどの成分が持つ機能性を活かした商品開発を行い、サプリメントや食品事業を展開していく。

 これまで米加工品製造・販売を中心に事業展開してきた神明は、近年米ぬかを利用した製造・販売や米由来の機能性商品の開発に注力してきた。一方、SENTEN Pharmaは、独自のナノ・マイクロ粒子化技術で「玄米胚芽抽出エキス」をナノ化して、水溶性のガンマオリザノールを含んだ粉末タイプの健康食品「玄米フーディクル」を開発してきたという経緯がある。

 神明はSENTEN Pharmaの「玄米フーディクル」をはじめ、今後両社で開発した「米由来の機能性成分を活用した健康食品等」の総代理店として販売機能を担う。米業界トップクラスのシェアを持つ同社は自社の販路を活かしながら、国内や海外向けの販売体制を構築、マーケティングの最適化を図る。

 また、研究・開発においては、ナノ化により吸収性が高まる技術を駆使し、新開発する健康食品や神明の既存製品への応用、加えて美容関連商材への展開も視野に入れ、幅広い可能性を探る。

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