高齢者記憶で新たに2種類改善 わさび由来成分 金印が研究発表(2023.11.13)


 金印(名古屋市中区)は13日、わさび由来成分に、高齢者の記憶機能のうち2種類の記憶を改善する働きのあることが新たにヒト試験で確認されたと発表した。同社と東北大学の川島隆太教授らグループの研究成果。論文は学術誌「Nutrients」のオンライン版に先月30日に掲載された。

 試験では対象者の健康な高齢者72名が、わさび由来成分であるヘキサラファン(6‐MSITC)を12週間、1日0.8mg継続摂取し、認知機能検査を受けた。その結果、論理的記憶と作業記憶が、プラセボ摂取群に比べ有意に向上した。

 6‐MSITCとは、本わさびに含まれる芥子油の一種で根茎や根に含まれる成分。機能性表示食品の機能性関与成分に、「本わさび由来6‐メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート」の名称で届出されている。届出表示は「運動習慣のない中高年の方の認知機能の一部である判断力(情報を正確に処理する能力)や注意力を向上させる機能」。

 認知機能に関わる働きは既に見出されているが、今回は論理的記憶や作業記憶で、以前の判断力や注意力とは異なっていた。

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