三生医薬、健食受託のカマタを子会社化 静岡以外にも生産拠点(2023.12.11)


 ジェネリック医薬大手の東和薬品の子会社で健康食品受託製造の三生医薬(静岡県富士市)が、同業のカマタ(東京都大田区)の全株式を取得し、完全子会社化すると11日発表した。株式譲渡実行日は2024年1月5日。

 今回の買収について三生医薬は、カマタが培ってきた機械製造開発を基盤とした高い技術力やノウハウと、三生医薬が強みとする技術力・生産力、企画・開発力を融合してシナジー効果を生み出すとしている。具体的には、シームレスカプセルの製造キャパシティの増強と、ソフトカプセルの生産量増加による生産効率の改善を実現させる。

 また、従来の静岡エリア以外の生産拠点を持つことで、BCP(事業継続計画)の観点から、「生産拠点の分散を望むお客様のニーズに応えることが可能」になるとしている。

 三生医薬の今村朗社長は、これまで納期が長期化する傾向が続いていたフレーバーカプセルについて、高品質の製品を届ける体制が整ったとしたうえで、「フレーバーカプセルに限らず、ソフトカプセルの生産量が増加することで生産効率の改善が見込まれるほか、カマタとの技術交流による品質改善も期待できる」と、現有の生産能力にプラスアルファされる体制が構築できたとコメントしている。

Clip to Evernote

ページトップ