アップサイクル、独自抽出技術で 大倉工業 ヘルスケア事業を本格化(2024.3.4)


 包装用フィルム製造販売などを本業とする大倉工業(香川県丸亀市)が、ヘルスケア領域での事業を本格化させている。独自開発の機能性表示食品対応原材料のオリーブ葉エキスの販売とともに、独自の抽出技術を活用した受託事業の2軸でヘルスケア事業を伸ばしていく考えだ。

 同社は昨年、香川県産オリーブ葉を独自の加圧熱水抽出法を用いて開発した機能性食品原材料を使った機能性表示食品が届出公開されたことを機にヘルスケア領域に本格参入。また、「地域資源の積極的な利用」「地域活性化ビジネスへの参画」などを目的に、有機溶媒を使わない水だけを用いた独自の抽出技術による受託加工にも事業領域を広げる。

 独自抽出法について同社では、「通常の抽出法では得られない成分を生み出すことも見出している」(同社担当)といい、オリーブ葉以外のヒマワリの種の搾油カスやショウガの加工カスなど植物の未利用資源の利用も促しながら、需要に応じて、製造設備の増強も進めていく方針だ。

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