オーガニック青汁が貢献 山本漢方製薬 前年比微増の見通し(2024.4.22)


 大麦若葉青汁製造販売大手の山本漢方製薬(愛知県一宮市)の2024年4月期(23年5月~24年4月)の業績は、前年度売上高57億円から微増で着地しそうだ。同社青汁のインバウンドの主要顧客とする中国人の訪日が少なかった一方で、レギュラータイプの「大麦若葉100%青汁」をはじめ「食前青汁」、コストコ専売品の九州産のオーガニック大麦若葉を使用した「国産無添加100% オーガニック青汁」が売上に大きく貢献した。

 24年度の取組みとして、昨年から市場投入した機能性表示食品の青汁関連商品を今年も拡充。昨年夏に「MCT 大麦若葉粉末」、そして年末に「桑の葉若葉粉末」の青汁2品の販売を始めているが、今年も複数品の機能性表示食品の青汁を投入する考え。

 プロモーションの強化も進める。3年ぶりに青汁の新たなCMを制作、放映開始した。前回CM同様に俳優の原田龍二・愛さん夫妻を起用し、大麦若葉100%青汁や食前青汁の摂取習慣を促すほか、機能性表示食品のMCT大麦若葉、桑の葉若葉でヘルスクレームを訴求する内容。機能性表示食品の青汁がテレビCMで登場するのは初めて。

 また今後は、将来の事業拡大を見据え、青汁などに続くカテゴリーの創出を進める。同社事業には、①青汁②健康茶③サプリメント④漢方薬の4つのカテゴリーがあるが、第5の事業を構築していく。


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