ラクトスポアの新スペックが販売開始 1gあたり菌数150億個と1000億個 サビンサジャパン(2025.1.16)


 サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)は、有胞子性乳酸菌「ラクトスポア」のラインナップを拡充し、販売を開始する。これまで1gあたりの菌数を60億個に規格した原材料を販売してきたが、新たに1gあたりの菌数150億個と1000億個で規格した原材料を販売する。活況を呈するプロバイオティクス市場で、ニュースペックの原材料を投入し、ラクトスポアのシェア拡大を図る考え。

 ラクトスポアは最近、一般消費者に普及してきた「腸活」用途をはじめ、腸内で乳酸を産生して腸内環境を整える「プロバイオティクス」の働きなどが見直され、売れ行きは好調に推移している。その中でサビンサジャパンでは、1gあたりの菌数を増やした原材料により、商品にラクトスポアの配合量を減らすことで、配合素材の選択肢を広げて利便性が向上すると訴え、販売拡大を図る。

 新たにラインナップした150億個と1000億個の原材料は、海外では既に販売されていた。日本向けに規格を整備して販売する。また、ラクトスポアは米国食品医薬品局(FDA)から、安全基準の認証であるGRAS認証を受けている。このため、品質や安全性の確認が取れている。

 ラクトスポアは海外で、機能性が認められている。カナダでは規制当局である保健省により「ナチュラルヘルス製品」として承認されている。これにより「IBS(過敏性腸症候群)に伴う腹痛を緩和」や、「気分の安定を促す」訴求が可能になっている。

 このIBSへの有用性は、18~55歳男女のIBS患者36名を対象にした二重盲検プラセボ対照並行比較試験で確認されている。試験では、ラクトスポアを20億個含むタブレットを90日間摂取してもらった結果、プラセボ摂取群に比べ、「下腹部痛の痛み」や「胃腸の不快感」がアンケートスコアで有意に減少。さらに「便の状態」や「生活の質」についても、有意に改善したことが確かめられている。

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