計画大きく上回る「ウェルエイジプレミアム」 ファンケル 加齢対策に注文相次ぐ 販売再開は秋以降に(2025.6.5)
ファンケル(横浜市中区)が今年4月中旬から販売開始した機能性表示食品のサプリメント「ウェルエイジ プレミアム」が、販売計画を大幅に上回る売れ行きを示している。具体的な販売量は明かしていないが、計画比400%の販売量に達した一方で、主要原料のキンミズヒキが材料不足の状況にあり、「安定的な製品の提供が伴わない」ことから一時販売停止とすることを4日発表した。販売再開は今秋以降だとし、現在、キンミズヒキの栽培調整を進めているという。
同品は「中高年の前向きな気分を維持する」「一時的な疲労感を軽減」することなどをヘルスクレームとするサプリメント。機能性関与成分はキンミズヒキ由来アグリモール類。
キンミズヒキはバラ科の植物で、葉を煎じて飲用するほか、若芽は和え物などとして食べられてきた。同品に使用しているキンミズヒキは葉の部分を乾燥、抽出、分離・濃縮、粉末化している。製品化にあたって同社では、キンミズヒキを栽培する農家と契約し、使用部位や収穫時期の管理から成分含量や成分パターンなど、原料の調達、品質管理を徹底。さらに活性成分のアグリモールBを効率的に取り出す独自製法を確立している。
5月中旬には在庫が僅少
同品の4月の発売以降、通販を中心に購入が相次ぎ、5月中旬にはサイト上で販売停止をアナウンス。その後、直営店舗の在庫も無くなり、公式サイトで販売停止を発表することとなった。
同品を巡っては、最終商品の販売前に原材料の研究成果に関するリリースを発表後、複数のメディアが報道したことで、「大至急製品化してくれ」「この発見すごすぎ」など発売時期や予約の可否など、500件以上の反響が寄せられていた。