24年度J番台の届出数が過去最多を更新 年間届出数が1507件 総届出1万件も視野に 機能性表示(2025.6.12)
消費者庁は11日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに69件の届出を公開した。これにより2024年度J番台の届出数は1507件になり、機能性表示食品制度が始まってからの年間最多届出数を更新した。これまでの同最多届出数は21年度G番台の1445件だった。
11日時点で、制度開始からの総届出数(届出撤回を含む)は9832件になった。24年度J番台の到達は難しいが、総届出数1万件は視野に入ったと言える。
業界関係者からJ番台の届出数が伸びた要因の一つに挙げられているのが、25年度K番台から準拠することが求められているPRISMA2020について、対応前に駆け込み届出をした事業者が多かったこと。ある原材料メーカーの営業担当者は、今年3月時点のJ番台の届出期間が間もない時に、「駆け込みで届出をしようとする複数サプリメントメーカーが、当社営業マンと引っ切り無しに商談をしている」と述べていた。J番台の届出数が過去最高を更新する可能性も示唆していたが、現実のものになった。
今回の更新では新規機能性関与成分として、「ビフィズス菌8013株(Bifidobacterium longum CLA8013)」が届出された。ヘルスクレームは「ビフィズス菌8013株(Bifidobacterium longum CLA8013)には便秘気味な方のおなかの調子を整える機能が報告されています」。届出者は大正製薬(東京都豊島区)で、サプリメントで届け出た。
このほか今回は、ターミナリアベリリカ由来没食子酸を機能性関与成分に、「便通改善機能」を訴求する初回と2件目の届出があった。届出者は東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)とビタブリッドジャパン(東京都港区)。東洋新薬が用意した研究レビューを用いてビタブリッドジャパンも届出し、同日に届出が受理されたとみられる。