市場に定着 高吸収クルクミン商品(2014.4.21)


 高吸収型を訴求するクルクミン配合健康食品や機能性ドリンクが増えている。ここ1年でサントリー食品インターナショナル、ファンケル、エーザイ、森下仁丹などが相次いで新発売。流通大手のイオンが単価100円を切るPBウコン飲料を発売するなど市場競争が激しさを増すなかで、クルクミン高吸収型は差別化目的で注目度が一層増しているようだ。

 クルクミン高吸収を市場で訴求する動きを巡っては、サントリーがボトル缶パッケージに「3倍吸収」と表示するとともに、Webサイトでも吸収性をアピール。昨年6月発売当初の販路はコンビニエンスストアや駅売店、飲食店限定だった一方で、12月にはスーパーやドラッグストアにも販路を広げた。

 また、エーザイではウコン健康食品のヘビーユーザーをターゲットに顆粒タイプで高吸収型を訴求。30~40代男性を主要販売ターゲットとし、全国の居酒屋など料飲店で商品サンプリングを積極的に展開し、「ユーザーを着実に掴んでいる」という。

 この4月に最新のドリンクを発売した森下仁丹は、高吸収型クルクミンに、サラシアやショウガ、ケイヒを組み合わせた。アルコールだけでなく、米や麺類などの摂取にも対応するダイエット商材として販売している。

 一方、2011年から高吸収品を販売している杏林製薬では現在、アルコール対応にとどまらない健康全般に訴える機能訴求に切り替え始めている。クルクミンには抗炎症や抗酸化作用なども報告されており、疲労や肌質改善に働くとされるためで、これにより同社では「より大きな需要創出を図る」と意気込んでいる。

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