特集食物繊維素材 市場規模1000億円超 短鎖脂肪酸で関心高まる 腸活通じて健康に様々寄与(2026.2.26)


 健康意識の向上に伴い、昨今関心が高まっている「腸活」。その健康への取組みに、大きく関与するとして注目されているのが食物繊維だ。以前から便通を改善するとして知られてきたが、最近は腸内細菌に代謝された短鎖脂肪酸が、広く健康に役立つことが分かってきた。市場規模は1000億円を超えている。巨大市場の現在の動向をレポートする。

 腸内善玉菌のエサになり、短鎖脂肪酸に代謝されて健康効果をもたらすプレバイオティクスでもある食物繊維。認知度が高まる「腸活」に役立つ素材で、健康食品業界で更なる存在感の高まりが期待できる。

 食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性は短鎖脂肪酸に代謝されて、腸内の乳酸菌やビフィズス菌を増やす善玉菌増殖促進作用、整腸作用、ミネラル吸収促進作用などを持つ。不溶性は腸内で膨らんで便の嵩を増やし、蠕動運動を活発化して便通を促進するほか、腸内環境改善作用、脂質や毒素を吸着して排泄する働きを持つ。

 それぞれが健康に寄与する中で、近年は水溶性の関心が高まっている。要因は、短鎖脂肪酸の機能性に関する研究が進展しているため。短鎖脂肪酸が増えることで、様々な健康効果を付与することが解明されている。その健康効果で注目されている一つが、腸管上皮細胞のエネルギー源になる働き。短鎖脂肪酸の一つである酪酸が、腸管上皮細胞のタイトジャンクションタンパク質の発現を促進することで、腸バリア機能が向上する。

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