特別用途食に使用拡大 グルコン酸亜鉛の基準見直し(2014.4.24)


 厚生労働省は、栄養強化剤として使用されている添加物「グルコン酸亜鉛」の使用基準を一部見直し、特別用途食品の総合栄養食品として許可を得た食品にも使用を認める方針を固めた。食品安全委員会で健康影響評価を行ったあと、同省の薬事・食品衛生審議会で基準改正を検討する。

 グルコン酸亜鉛は栄養強化を目的に、母乳代替食品、特定保健用食品(トクホ)などの保健機能食品に限り使用を認めている。一方、海外では米国でGRAS(一般に安全と認められる物質)となっているほか、EUでは調整乳で使用量制限があるが、食品成分として認められている。

 今回追加する総合栄養食品は、疾患などで通常の食事では十分な栄養が摂れない人に向けた食品。

 22日に開催された食安委では、厚労省から遺伝毒性など新たな追加データが提出されたことを受け、既存の評価に影響を及ぼす可能性があるとして、同委添加物専門調査会において審議することを決めた。


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