モンゴルで新事業をスタート シクロケム ラクダミルクαオリゴ末供給(2026.7.6)
㈱シクロケム(神戸市中央区)は、8月を目途にモンゴルのウランバートル市に現地法人を設立し、新事業を開始する。現地で搾乳したラクダミルクをαオリゴ糖(αCC)で包接し、新素材を製造するとともに世界に向けて販売する。近年、世界中で健康課題にされている糖尿病に対し、新素材を用いて対応することを目指す。
モンゴルの新会社は「シクロケムモンゴル」の社名を予定している。この新会社では、新素材「ラクダミルクαオリゴパウダー」を製造・販売することに加え、亜麻仁油やサジーもαCDで包接して、フレッシュαオリゴパウダーとして世界中に流通させる計画を立てている。
ラクダミルクでは近年、抗糖尿病作用を追究した研究論文が次々に発表されている。ラクダミルク中のペプチドが、DPP‐4阻害活性を備えるというもの。DPP‐4は、腸管ホルモンのインクレチンを不活化する酵素で、ここ数年ダイエットで注目されているGLP‐1の働きを阻害する。このDPP‐4の働きを抑えることはGLP‐1の活性を高めることと同義と言え、ラクダミルクがダイエットだけでなく、糖尿病対策に役立つ可能性が複数の論文で示唆されている。
一方、ラクダミルクは搾乳後速やかに冷蔵庫で保存しても、すぐに劣化してしまい「日持ちしない」という課題を持つ。これに対してαCDで包接することは、劣化を防いで安定性を高める狙いがある。
寺尾啓二社長は出資者として新会社の設立に立ち合い、シクロケムの技術を用いて、世界中の健康維持・増進に寄与することを志している。