特集 習慣化競う大麦市場 米価下落でも日常定着へ 混炊から用途を拡張へ (2026.9.3)
米不足と米価高を追い風に、もち麦を中心に伸びた大麦市場が新局面を迎えている。農水省によると、8月17~23日のスーパーでの米の平均価格(POSデータ、税込)は5㌔3156円と、前週比35円、前年同期比620円下落。2週連続で3200円を下回った。米価高で広がった需要を、日常に残せるか。混炊に加え、パンや菓子への加工、中食・外食での採用を広げる。市場の次の課題は「習慣化」だといえる。
はくばくによると、精麦・雑穀などの米関連市場は2025年度に前年比6.2%増、15年度比で約1.9倍となった。スーパーの定番採用や中食・外食への導入も進み、足元の需要は底堅い。米価高で新たに試す層が増えた一方、需要には価格を意識した購入と、健康や食味を評価した購入が混在する。米価が下がる局面でも、健康や食味で選ぶ層をどこまで厚くできるか。現在の伸びを定着とみるのはまだ早い。
各社は、試用を継続利用につなげる施策を進める。はくばくは8月、JR山手線で「毎日の雑穀習慣」を訴える広告を開始。9月1日には小容量の「国内産もち麦」を発売し、日常の食提案を強める。西田精麦は供給体制の復旧を進めながら、PB・OEM、外食・中食への提案を広げる。種商は機能性を切り口とした大麦ごはんで、新たな選択肢を示す。
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