「新たな介護食」の認知向上へ  フローチャートで選択しやすく(2014.5.15)


 在宅介護や高齢者・障害者向けに、利用者視点からの「新たな介護食品」について検討している農林水産省は、「新たな介護食品」の愛称公募や、選択方式で個人に合った介護食のカテゴリーに辿り着けるフローチャートを策定するなどの認知向上策をまとめた。

 同省が検討している「新たな介護食品」は、咀嚼やえん下など食機能に問題がある人や、食機能に問題はないが栄養状態が不良である人が対象で、高齢者だけでなく障害者など幅広い人を対象にしている。一方で、医師の判断で提供される治療食や病院食は対象外。錠剤やカプセル形態も除外されている。

 介護食品といっても、個人の状態によって商品選択する必要があるため、どれが適当なのかの判断が難しい。

 同省のフローチャートはこの問題解決のため、「噛むことに悩みがある」場合、さらに「弱い力なら噛める(がんもどきの含め煮)」「歯ぐきでつぶせる程度のものは食べられる(もめん豆腐)」などの選択肢と具体的な食品例を示し、噛める程度によって適切な食品区分に誘導する。店頭で店員が相談を受けた際の利用などを想定している。

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