GMJ6社合計で5000㌧割る 13年度コラーゲンペプチド販売量(2014.5.19)


 日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)加盟6社による2014年度コラーゲンペプチド販売量は合計4968㌧となり、5年振りに5000㌧を割ったことが分かった。前年度比でみると3.7%の減少と3期連続のマイナス。GMJがまとめ、19日に発表した。

 GMJに加盟するニッピ、新田ゼラチン、ゼライス、野洲化学工業、旭陽化学工業、宏栄化成の6社による14年度コラーゲンペプチド販売量を合計したもの。GMJに加盟していない国内フィッシュコラーゲン原料メーカーや、海外輸入原料の国内販売量実績は反映されていない。

 減少要因としては、13年度に引き続き、外交問題やネガティブ報道の影響を受け、国内製造した最終製品の中国市場への輸出や現地販売が滞ったことがありそうだ。また、ここ数年での美容食品素材としてのプラセンタエキスの台頭や、「(コラーゲンによる)肌訴求にインパクトがなくなってきた」(GMJ)ことも響いた可能性が高いとみられる。

 豚皮の不足に伴う原材料価格高騰、その上での円安の影響を受け、ニッピや新田ゼラチンなどがコラーゲンペプチド原料価格の15~20%値上げに踏み切っている。これを嫌い、まだ値上げされていない海外品に原料切り替えを図る販社の動きもみられる。日本国内だけを見ても、市場拡大の余地はまだ残されているという見方が強いだけに、国内ゼラチン・コラーゲンペプチドメーカーにとっては正念場といえそうだ。


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