甲陽ケミ、発酵NAG投入へ 市場拡大向け次の一手(2014.5.19)


 甲陽ケミカル㈱が世界初となる「発酵Nアセチルグルコサミン(NAG)」の年内上市に向けて準備を進めている。グルコサミン塩酸塩でも発酵品が市場流通しているが、発酵生産した微生物キチンからグルコサミン塩酸塩を製造する場合と異なり、同社の発酵NAGでは量産化により生産コストを引き下げられるという。

 NAGについて同社では、これまで純国産品(カニ由来)のみを市場提案してきた中で今年3月、イカ中骨由来キチンから完全酵素分解により製造する、発酵品と同様に世界発のイカ由来NAGを開発し市場投入していた。

 発酵NAGではアレルギー表示の必要や製造工程におけるコンタミネーションの心配がなく、価格も手頃に設定できる見通し。また、原材料も制限されない。それもあり同社では、「NAGの市場を数量面で拡大させる目的で発酵NAGに取り組んできた。明らか食品に広げていきたい」としている。


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