「ヒトへの作用と安全性が必須」 抗加齢協会理事長 ~日本抗加齢医学会第14回総会(2014.6.9)
日本抗加齢医学会の姉妹組織「NPO日本抗加齢協会」の吉川敏一理事長(京都府立医科大学学長)は8日、同学会が監修し、同協会が主に編集していく「機能性表示健康食品データブック」の方向性について解説し、「医師が監修することを踏まえれば、ヒトに作用することが必要。安全性も必須」だなどと述べ、ヒト介入試験や疫学調査が優先されるとの考えを示した。
一方で、「食品には消化管センサーへの作用がある」とした上で、「吸収されようが、されまいが関係ない。現在のサイエンスでは、腸内細菌の作用が重要だということが分かってきた。吸収率がわずかでも効果があるものは沢山あり、それは恐らく消化管の中の反応」だとの考えも披露。ヒトに対する作用が示され、安全性が確認されていればそれでよいとの柔軟な姿勢を示した。