味の素㈱が開発した脂肪燃焼素材カプシエイト類の一種、ジヒドロカプシエイトについて、米国市場での原料販売が6月から始まる。米国のホエイタンパクサプライヤー最大手で、サプリメント市場向け原料販売卸としても全米に販売網を持つグランビア・ニュートリショナルズ社を通じ、現地サプリメントメーカーなどに供給していく計画だ。味の素がこのほど発表した。
味の素では2007年から米国で、カプシエイト類を主要成分とするダイエットサプリメントをクリニック限定で販売を始めていた。一方、原料販売を行うのは今回が初。同社調べでは年間12兆円規模と世界最大の米国ダイエット市場において、原料素材としても広く販売展開することで、健康ケア事業の一層の拡大を図りたい考えだ。
同社によるとジヒドロカプシエイトは、辛みのほとんどないトウガラシ品種「CH‐19甘(あま)」から同定された脂肪燃焼成分カプシエイト類の一つ。ほかに、カプシエイトのほかノルジヒドロカプシエイトがある。