脂肪酸の機能研究で討論 健康・長寿研究談話会(2014.6.23)
食事とともに講師が提供するアカデミックな話題についてディスカッションする、健康・長寿研究談話会(矢澤一良会長・早稲田大学研究院教授)主催の「第8回アカデミックサロン」が21日、東京・文京区の椿山荘で開催された。
西九州大学健康栄養学部長の柳田晃良教授を招き、「健康長寿と食品機能」をテーマに講演。柳田氏は脂質代謝などメタボリックシンドロームの改善に有用なアディポネクチンと、その増加作用が期待されるホスファチジルイノシトール、アディポネクチン誘導材の共役リノール酸(CLA)など有益な脂肪酸について話題を提供した。
同談話会は旧称がホスファチジルセリン研究会だったこともあり、会場からはDHAやEPAの脳機能に及ぼす影響や、先月ネイチャーに発表された、DHAが脳関門を通過するメカニズムをマウスで解明した研究成果ついて意見を求める声が上がるなど、脂質や脂肪酸に関する中身の濃い討論が続いた。
このほか、慶応義塾大学大学院特任教授の久保明氏によるショートプレゼンテーションも行われた。