ドライアイ改善 ヒトで検証 オリザ油化がマキベリーエキスで(2014.7.7)
オリザ油化㈱は7日、慶応義塾大学医学部眼科学教室との共同研究でドライアイ予防作用をラットで見出していたマキベリーエキスについて、社内臨床試験を実施し、ドライアイ改善作用を確認したと伝えた。同社のマキベリーエキス「マキブライト(MaquiBright)」を1日当たり30㍉㌘あるいは60㍉㌘摂取すると、摂取1カ月で涙液量が有意に上昇し、ドライアイQOLスコアも有意に改善したという。
マキベリーは、アントシアニンの中でもデルフィニジンを多く含むことを特長とする果実。同社は「マキブライト」の機能性についてこれまでに、岐阜薬科大学薬効解析学研究室との共同研究で網膜光障害予防作用を確認、論文発表もしていた。
今回の臨床試験は健常者を対象に1~2カ月間実施したもの。被験者は30㍉㌘群が7名、60㍉㌘群が6名。試験の結果、涙液量の上昇について60㍉㌘群では2カ月も有意差が認められ、ドライアイQOLスコアも同群の方が改善度合いは大きかったという。同社では「容量依存性が十分示唆される」としている。