ガセリ菌の腸定着性の機序解明 雪印メグミルク(2014.7.14)


 雪印メグミルク㈱は、同社が保有する乳酸菌「ガセリ菌SP株」の腸管定着性及び、腸管への有害菌付着抑制のメカニズムを確認した。この成果は北里大学獣医学部との共同研究によるもので、17日から広島市で開催される日本乳酸菌学会2014年度大会で発表する予定。

 試験はニワトリのヒナを対象に、ガセリ菌SP株、菌体同士の凝集を促進させる物質であるAPF1、または同様の働きを持つAPF2をそれぞれ欠損させた同菌株を投与したところ、盲腸内での同菌株数はAPF1欠損株が有意に低かった。

 また、ヒナに事前に下痢や腹痛を引き起こす病原菌のカンピロバクターを投与し、その後ガセリ菌SP株、APF1欠損株、APF2欠損株を投与した試験では、APF1欠損株でカンピロバクターの腸管への付着阻害率が低くなった。

 これらの結果から同社では、APF1はガセリ菌SP株の腸管への定着や、カンピロバクターの付着阻害に対する重要因子であると示している。

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