日本製粉、調剤薬局ルート開拓 手ごろな価格で(2014.7.14)


 日本製粉㈱は今年10月1日から、「食の力シリーズ」と銘打って3品目の健康食品を新発売する。3品とも調剤薬局に卸していく。すでに同社は「アマニ油」などの取扱いで全国500店以上の調剤薬局と取引しているが、薬品卸のアルフレッサや東邦薬品などのルートで卸す計画だ。
 
 シリーズのコンセプトは①明らか食品である②求めやすい価格である③健康に良い効果が期待できる―などで、「桑の葉粉末茶」(2㌘×30袋、1800円)「植物発酵ゼリー」(10㌘×10袋、980円)「長命のど飴」(75㌘、280円)の3品を発売する。価格はいずれも希望小売価格(税別)。

 ヘルスケア事業部の渡辺宏主席は「リサーチの結果、患者が調剤薬局で薬代を支払った上にサプリメントを購入するのは金銭的な負担が重いという実情が分かったため、手頃な価格で購入できる食品を開発した」と開発の経緯を説明する。

 購買層には中高年層を想定し、初年度売上目標は桑の葉粉末茶2000万円、植物発酵ゼリー1000万円、長命のど飴2000万円の計5000万円を見込んでいる。

 桑の葉粉末茶には1袋に国産の桑葉を1800㍉㌘配合し、製造工程に茶葉を揉む〝揉捻(じゅうねん)〟を加えて旨味を引き出した。植物発酵ゼリーは1袋にハーブ、果実、海藻類、野菜など80種類の植物由来原料をブレンドした植物発酵エキス3000㍉㌘、さらに日本製粉オリジナル素材のアマニリグナンを配合した。

 長命のど飴には沖縄県与那国島で採取した長命草「ボタンボウフウ」と21種類のハーブエキスを配合した。ボタンボウフウはセリ科カワラボウフウ属の植物で、海岸の断崖や珊瑚石灰岩でできた岩場に育ち、沖縄では刺身のツマや和え物、お茶などに使用されている。


Clip to Evernote

ページトップ