明治、ヤクルト、ネスレが上位 乳酸菌技術などの数値化ランキング(2014.7.24)
国内における乳酸菌関連技術、特許総合力トップ3は明治、ヤクルト本社、ネスレになったことを㈱パテント・リザルトが発表した。このランキングは、特許の先行技術具合や競合他社からの注目度を、多面的に判断し、それぞれを数値化した同社独自の指数によるもの。
1位の明治は「安全性が高く、予防的な摂取で効果を発揮し、どのようなウイルスに対しても効果を発揮する抗ウイルス剤」に関する技術などが、特に注目度の高い特許として挙げられた。
2位のヤクルト本社は「腸へ到達する生菌数が多く、優れた発酵能を有するラクトバチルス・プランタラムに属する新規乳酸菌」に関する技術など、3位のネスレは「プロバイオティクスのみの投与よりも感染症の治療や予防において、より一層効果を上げるための食品およびその方法」に関する技術などで、それぞれ注目度の高い特許として挙げられた。
同社の調査によると、乳酸菌による特許の傾向としては、明治、ヤクルト本社、森永乳業は2000年代中盤以降の「発酵・微生物」の特許出願の割合が大きく、近年における注力分野であることが窺えるという。この「発酵・微生物」分野には新規乳酸菌や、菌の培養方法なども含まれている。また、2001年から2002年には「食料品」の特許出願割合が多くみられており、年の経過とともに「食料品」と合わせて「生体物質含有医薬」の割合を伸ばしていることが分かるという。