ポーラ化成工業㈱が「肌が乾燥しがちな方に適する」旨の特定保健用食品の表示許可申請を行っていたことが分かった。関与成分は、保湿機能を持つことで知られるグルコシルセラミド(植物セラミド)。消費者庁が31日、発表した。今後、消費者委員会の新開発食品評価調査会で審査手続きが開始される。
この申請は、昨年末に行われたと見られる。新たな食品の機能性表示制度の検討を同庁が始めていた中で、あえてトクホを選択した格好だ。企業の自己責任ではなく、国の許認可に基づく表示を重要視したといえる。
同様の保健用途、かつ関与成分も同じとするトクホは資生堂がひと足早く申請。審査もかなり進んでおり、近く許可が下りる可能性が高いとも見られている。
資生堂が申請した食品の形態は清涼飲料水(製品名=素肌ウオーター)。対してポーラでは、粉末顆粒食品で申請した。また、関与成分のグルコシルセラミドについても由来が異なる。資生堂は、コンニャク芋に含まれる同成分で申請している。