プラセンタ健康食品の拡販の動きが再び活発になってきた。人気男性アイドルを起用した大規模販促活動が先月末から始まっているほか、価格競争力の高い原料を新たに市場投入する動きなどが見られる。
男性アイドルデュオ「タッキー&翼」をイメージキャラクターに起用した販促活動をこのほど始めたのは、プラセンタ健康食品末端市場2強の一角、「プラセンタ100」を販売する銀座ステファニー化粧品。8月21日からテレビCMの放映を全国で順次始めているほか、新聞広告や折り込みチラシ、交通広告、東京・渋谷の大型ビジョンなどを通じた広告宣伝を展開する。
韓国生活用品最大手LG生活健康のグループ会社の同社は今年7月、同グループで「プラセンタ100」を販売していたR&Yを吸収合併。新規顧客の獲得を重要戦略の一つに掲げており、今回の販売プロモーションもその一環。同品の年間売上高は既に60億円超えている。
一方、原料市場では蝶理が韓国産ブタプラセンタエキス純末の配合提案を始めた。JHFA規格規準に準拠した原料であることと同時に、価格競争力を訴求する。
JHFA規格規準に準拠したプラセンタ原料は国産品がほとんど。同社でも同様の原料を販売している。一方、こうした国産品は海外品と比べると価格差が大きく、プラセンタ健康食品市場を拡大させるには、この差を解消する必要があると同社では判断。そのため同規格規準への準拠を前提に、価格競争力の強いプラセンタ原料を製造できる先を海外市場に求めていた。
新原料は、同規格規準に準拠した国産ブタプラセンタ原料と比べてキロ当たり数万円手ごろになっているようだ。