植物由来セラミドとして知られる「グルコシルセラミド」を機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が増えている。同様の機能性を訴求するヒアルロン酸と比べると届出件数自体は少ないが、販売大手による届出も目立ち、国内美容食品市場を再活性化させる起爆剤になり得る可能性がある。大半の原料メーカーが独自に研究レビューを実施し届出支援を進めていることもあり、届出件数は今後さらに増える見通しだ。
これまでアジア諸国を中心に販売展開してきた健康食品原料「納豆菌培養エキスNSK‐SD」を、今後欧州での販売を本格させることを㈱日本生物科学研究所(大阪市福島区)が明かした。1月20日付で欧州委員会よりノベルフードの認可を取得、欧州各国での健康食品原料での使用が可能となったことを受けてのもの。まずはイギリス、フランス、スペインなど主要国から提案を進め、EU加盟各国での販売につなげる。
酵素処理アスパラガス抽出物に含まれる有効成分を機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が6日公開された。届出成分としては過去に例がなく、機能性についても、「休日明けの心の健康の維持をサポートします」などとして従来なかった睡眠サポート作用を訴求する。届出表示と健康維持・増進との関係性が議論になったとみられるが、届出書類にはその点を解説する補足説明が付け加えられた。
内閣府と㈱明治は18日、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールと脳機能に関する研究報告会を開き、今後、1200人規模の臨床試験を行う考えを明らかにした。
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が、およそ6カ月ぶりに新規公表された。12日と14日の届出情報更新で、サプリメント1品ずつ計2商品が追加。前の公表は今年6月末だった。
リンゴなど7つの農産物で機能性表示食品の届出が行われそうだ。先月28日に都内で開かれたセミナーで農研機構の山本万里氏が明らかにした。農産物(生鮮食品)の届出数は12月2日時点で5件に止まっているが、来年度以降、届出が活発化しそうだ。しかし、課題も多く、関係者の間では新たな制度創設を望む声も出ている。
三井物産㈱の機能性タマネギ「さらさらゴールド」が、機能性表示食品となる可能性が出てきた。同社は今年5月、ケルセチン配糖体を関与成分として消費者庁に届出申請を行っており、受理されれば、露地野菜として初となる見通しだ。
日本でもスポーツサプリメントやサルコペニア対策食品に利用され始めている、必須アミノ酸のロイシンの体内代謝産物、HMB(3‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチレート)を機能性関与成分にした、機能性表示食品の届出を消費者庁が初めて受けつけ、11月4日までにサプリメント2品目の届出情報を公開した。いずれも届け出たのは、HMBを日本国内で製造している原料メーカーの小林香料㈱(東京都中央区)。表示しようとする機能性に「筋力」の文言を含む初の届出となった。