コラーゲンペプチドを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が久々に受理された。制度施行初年度以来のことで、ようやく2件目。待望の受理に関係者からは、安堵感とともに、「起爆剤になれば」と復調傾向にあるコラーゲンペプチド市場の一層の盛り上がりに期待を寄せる声が聞かれる。
コラーゲンペプチドが息を吹き返している。原料販売最大手のニッピは今期、国内外で販売量が好調に推移しており、販売量は過去最高に達す可能性がある。昨年末にはコラーゲンペプチド専用の生産工場を日本国内に新たに竣工することも決定。約33億円を投資する計画だ。さらなる需要拡大を後押しする目的で、新製品の市場投入も予定している。
JA静岡経済連は11日、首都圏を中心に三ヶ日ミカンなど機能性表示食品の届出を行った県内4産地のウンシュウミカンの販促活動を行うと発表した。調剤薬局などで無料配布する。
尿酸値の低下作用を訴求できる機能性表示食品の実現をオリザ油化が目指す。2014年に供給を開始した「菊の花エキス」について研究レビューを実施し、届出サポート体制を整えた。フラボノイドの一種である、菊の花由来ルテオリンを機能性関与成分とする。
今年1月設立の「ノビレチン研究会」(矢澤一良会長、事務局・中部大学応用生物学部内)は先月25日、第1回学術集会を都内で開催した。ノビレチンは、シークヮーサーやポンカンに代表される柑橘類の果皮に多く含まれるポリメトキシフラボノイドの一種。この日の集会では、ノビレチンには脂質代謝改善作用から筋量・筋質の改善作用まで多様な機能性を備える可能性が研究者から報告された。
赤ブドウ葉由来ポリフェノールを機能性関与成分にした届出が初めて受理された。ヘルスクレームに関しても、「夕方の足のむくみを軽減」と従来になく新規性の高いもので、業界関係者の驚きと称賛を呼んでいる。他にも、初の機能性関与成分として乳由来スフィンゴミエリンが登場。脂質成分が受理された。届出者は花王。特定保健用食品大手が機能性表示食品に参入する。
ビルベリーエキス価格が高まる。北欧など欧州で毎年8~9月にかけて年1回採取される果実の価格高騰が要因。そこに対ユーロで大きく円安に振れている為替が追い打ちを掛ける。粗悪品の流通に警戒する必要がありそうだ。
18日にあった機能性表示食品の届出情報更新で、「アフリカマンゴノキ由来エラグ酸」を機能性関与成分にしたサプリメントの届出が追加された。既存届出には無い新規成分。届出表示は「肥満気味の方の体脂肪、中性脂肪を減らすことをサポートし、高めのBMI値の改善に役立つことが報告されています」。
記憶力など脳の認知機能をサポートする働きが期待できる植物由来の新規原材料を、龍泉堂(東京都豊島区)が4日に新発売した。認知機能改善作用をめぐる臨床研究が米国や中国で盛んで文献も多い、ヒューペルジンAを機能性成分として規格化した抽出物。基原原料は、生薬として中国で伝統的に利用されてきたヒカゲノカズラ科植物のトウゲシバ。1日あたり摂取目安量は、抽出物として5~10㍉㌘と極めて微量だ。100㌘単位から供給する。
イスラエルの原料メーカー、ライコレッドが主力製品の天然トマト由来リコピンの拡販に乗り出している。肌への働きを訴求できる機能性表示食品の機能性関与成分とするために研究レビューを実施。また、紫外線に対する機能性などトマト由来リコピンの特長を伝える目的で、一般消費者への普及啓発にも力を入れ始めた。同社から原料供給を受けて最終製品を販売する企業への側面支援につながりそうだ。