プラセンタエキス供給大手の日本ハム中央研究所が、新たに欧州産プラセンタエキスの供給を始める。これまで原料も含めて日本国産品に限定して供給してきたが、原料となる満期胎盤の価格が高止まり、かつ、量がタイトになっているため、生産国を海外にも広げる。純国産品の品質はそのままに、よりリーズナブルな価格のプラセンタエキスをラインナップに加えることになる。
ポリフェノールの一種で抗酸化作用が知られるケルセチンの生体利用率を「最適化」するよう加工した新素材を、インデナジャパンが発売する。通常のケルセチンと比べて生体利用率が最大20倍高まることをヒト試験で確認したという。まずはスポーツサプリメント向けに提案していく計画で、臨床試験論文も用意した。
コラーゲンペプチドを配合した美容サプリメントの新製品を、アサヒグループ食品が27日から全国で発売する。同社の主力美容食品ブランドの一つ、「パーフェクトアスタコラーゲン」シリーズの新製品として投入するもので、ラインナップの拡充を図り、シリーズ全体のさらなる売上拡大を目指す。
微細藻類ユーグレナ(ユーグレナ・グラシリス)を使ったサプリメント原材料の供給にケミン・ジャパンが販売代理店を通じて乗り出す。屋外培養ではなく、密閉型プラントで培養する製法を取るもので、ユーグレナに特有のβ‐グルカンの一種、パラミロンを大量に含む。機能性としては、β‐グルカンによる免疫サポート(イミューン・ヘルス)機能を訴求していく方針で、エビデンスの蓄積を進めている。家畜向け飼料としても提案していく。
ホヤ由来プラズマローゲンの摂取による認知機能改善作用がプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験(RCT)で初めて確認された。健康食品受託製造の三生医薬らが実施したもので、結果をまとめた論文を海外ジャーナルに現在投稿中。受理され次第、機能性表示食品の届出資料の取りまとめにかかり、今秋にも届出サポート体制を整える。
わさび加工品原料を展開する金印は、本わさびから抽出した6-メチルスルフィニルへキシルイソチオシアネート(6-MSITC)を有効成分とする原料「ワサビスルフィニル」(商品名)に関して、今秋にも、機能性表示食品の届出に向けた論文、研究レビューなどを整える考えを本紙の取材に対して明らかにした。同素材を使ったユーザーの届出を支援する。
2017年度のコラーゲンペプチド販売量は少なくとも5800㌧に上ることが、日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)の調べで分かった。ニッピや新田ゼラチンなど、コラーゲンペプチドやゼラチンの製造販売を行うGMJ加盟企業6社の販売量を集計したもので、ルスロゼライスなど非加盟企業の販売量は含まれない。前年度に比べて1000㌧近くも増加し、調査開始以来の過去最高販売量を記録した。
セティは7日、米国や欧州で「新規の抗菌性及び抗酸化性プロバイオティクス」の名称で特許を取得している乳酸菌「ラクトバチルス ファーメンタム ME‐3」を上市した。ベルギーのVFバイオサイエンス社製。1㌘当たりの菌数は1000億個で、50㌘から出荷する。
マイルドな女性ホルモン様活性を持つ植物エストロゲンを規格成分にした植物抽出物をオリザ油化が開発した。ペルーなどのアマゾン川流域で栽培され、ジュースなどに加工されるオオミテングヤシの果実「アグアヘ」を原料にしたもの。強い女性ホルモン様作用を持つ成分を含む一方で日本国内では定量分析が難しいプエラリア・ミリフィカなどからの置き換え需要の取り込みを図る。