認知機能に及ぼす一般食品の効果を臨床試験で検証した成果を食品メーカー大手が相次いで発表した。ココアの単回摂取やカマンベールチーズにその機能が期待できるという。認知機能関連のヘルスクレームを行う機能性表示食品の届出は現在210件超に上る。そのうち約170件をサプリメントが占有しているが、脳の健康を巡る需要獲得競争に今後、一般食品が大きく関わってくることもあり得そうだ。加えて、最近では生鮮食品でも認知関連機能を訴求する届出が増えている。
花王が特定保健用食品(トクホ)の表示許可を消費者庁に申請した、α‐リノレン酸ジアシルグリセロール(ALA‐DAG)を関与成分とする食用油4品目について、食品健康影響(安全性)評価を行っていた食品安全委員会の新開発食品専門調査会は、11月12日までに審議結果案を取りまとめ、花王の提出資料にもとづく限り、「安全性に問題はない」と判断した。
ドリンク用途に適した液体のイチョウ葉エキスを丸善製薬が開発した。粉末のイチョウ葉エキスをドリンクに配合することも出来なくはないが、特有の苦味や溶解性に課題があった。液体イチョウ葉エキスはこの課題を大幅に改善したもの。体制が整い次第、販売を開始するとともに、新製品を使った機能性表示食品の届出サポートを進める。
サッポロウエルネスラボは、機能性表示食品の第2弾として、レモン由来ヘスペリジンを機能性関与成分として届出することをこのほど明らかにした。詳細は今後詰めていくが、ヘルスクレームとして、女性を対象にした、朝の顔のむくみ改善と、夕方時の足のむくみ改善の2点を想定している。同社では、独自開発のSBL乳酸菌を機能性関与成分とした睡眠の質を改善することをヘルスクレームとするサプリメントでの届出実績を持つ。
近く、機能性を訴求する鶏肉が消費者に提案されることになりそうだ。福岡県の農事組合法人が地鶏のむね肉で届出を行い、9月17日公開された。機能性関与成分は「イミダゾールジペプチド」の別名でも知られるアンセリンとカルノシン。届け出たヘルスクレームは、抗疲労ではなく認知機能だった。生鮮食品のうち生鮮肉の届出は今回が初となる。
ルテオリンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出件数がじわりと増えている。訴求機能は尿酸値が高めな男性の「尿酸値を下げる」。原材料メーカーも届出サポートに注力しており、ドリンクでも届出を可能にした。男性の尿酸値をサポートする機能性表示食品の需要開拓はまだまだ始まったばかり。今後さらに届出が増加していく可能性がある。
食品CROのTTCはこのほど、分泌型免疫グロブリンA値の増加による粘膜免疫機能向上を作用機序とする機能性表示食品の届出サポートを開始した。実質的な免疫機能に関する届出はこれまで実現しておらず、届出が実現すれば機能性表示食品市場のさらなる活性化に貢献しそうだ。
認知機能サポート成分として国内市場では認知されているPQQ(ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩)について、エネルギー産生に必須となるミトコンドリアを増やす働きにもっと注目して欲しいと、三菱ガス化学が訴えている。ミトコンドリアが減少したり、その機能が低下したりを抑制するのが「アンチエイジングの本質」だと主張。PQQは、認知機能のみならずフレイルやサルコペニアにも対応できるとしている。
ミナト製薬は、β-アラニンを用いたアスリート向けサプリメントを開発、年内目途に販売を開始する。医薬品卸業の大木が持つドラッグストアの販売チャネルを活用し、商品の浸透を図る。最終商品の販売とともに、OEMも同時に進める。