食品安全委員会は1月28日、昨年12月に公表した「いわゆる『健康食品』に関するメッセージ」に関連し、消費者を対象にした説明会を都内で開き、報道関係者を含めて約170名が聴講に訪れた。説明会では、「『健康食品』として販売されているからといって安全ということではない」など19のメッセージの概要を食安委事務局が丁寧に解説。また、およそ60分にわたる質疑応答も行われ、会場からは、「健康食品を摂るな」とも受け取れる同メッセージ対し、「何を食べるかは自由でいい。食品である限り規制は必要ない。個人が自由に判断すべき社会にしたい」などと、疑問を呈する意見も幾つか投げかけられた。
国民生活センターは28日、健康油として人気が高いえごま油20製品の調査結果を発表した。このうち1製品は他の製品と脂肪酸組成が異なり、純粋なえごま油か疑わしいことが判明。また、製品ごとに色が大きく異なり、見た目では品質が分からないことや、酸化安定性が低く劣化しやすいことも明らかにした。
消費者庁は、機能性表示食品について、4月1日から「届出データベース」を導入し、運用を始める。これに伴い、同日以降の届出方法は、従来の郵送からオンライン手続に変わる。このDBでは、機能性関与成分名や表示しようとする機能性などのキーワード検索により「知りたい情報に簡単にアクセス」できるほか、「記入漏れなどは自動的にチェックされるため届出前に確認」も可能だと言う。消費者と届出者の「双方にメリットがある」としている。
消費者庁は、今年3月末までに機能性表示食品の「届出等に関するガイドライン」を改正し、第2版を発出する。同庁が27日に都内で開催した「製造所固有記号及び機能性表示食品の届出に関する説明会」の中で明らかにした。
27日にあった機能性表示食品の届出情報更新で、「筋肉の維持」に言及するサプリメントの情報が公開された。届け出たのは味の素で、機能性関与成分はロイシン40%配合必須アミノ酸(=アミノL40)。筋肉に対する機能性を訴求する商品の届出受理は初。
消費者庁食品表示企画課は22日午後、「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」の初会合を都内で開き、報告書を10月までに取りまとめる方針を示した。会合は全10回を計画。次回は2月16日に論点整理を行う予定。
22日に消費者庁が開いた「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」では、初会合だったこともあり、各委員が制度の運用状況に対する考えなどを思い思いに述べる場面も見られた。検討委員は今回、総勢17名の大所帯。
消費者庁は25日、機能性表示食品の届出状況を更新し、ライオンが届け出たサプリメント「グッスミン 酵母のちから」と、京都市のリマックスジャパンによる同「WESTON330 グラボノイド」の2品目を追加した。これにより届出総数は自主撤回2品目も含めて194品目。
日本健康・栄養食品協会と関係6団体協賛による「新春賀詞交歓会」が、21日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開催された。来賓には厚生労働省の福田祐典生活衛生・食品安全部長、消費者庁の川口康裕次長が出席。また、日健栄協創立30周年を記念した表彰式が執り行われた。