ハウスウェルネスフーズの機能性表示食品『ネルノダ』(機能性関与成分=GABA)がサプリメントのアンチドーピングプログラム「インフォムードチョイス」(IC認証)を国内で取得した。飲料とタブレットの両方で取得。機能性表示食品でIC認証を取得した事例は過去にもあるが、睡眠の領域では初。ハウス食品グループ本社が8日公表した。
大正製薬は今年度(2021年3月期)、国内セルフメディケーション(SM)事業の持続的成長を図るため、サプリメントや一般用医薬品など通信販売事業の拡充を目指す。前年度の国内SM事業の売上高はほぼ横ばいで推移。その中で通販事業の売上高は順調に伸長しているものの、黒字化できていない。製品ラインナップを拡充するなどして通販事業の収益拡大を図る。
池田糖化工業は、ショウガにごく微量含まれる刺激成分の6‐パラドールを規格化したサプリメント向けの機能性原材料を開発、5月下旬から販売を開始した。パラドールの機能性として知られる、抗肥満作用や抗炎症作用などについて今後研究を進めていく。
長瀬産業が国内外でのスポーツニュートリション事業を本格化させている。グループの林原やナガセケムテックス、昨年8月に買収した米プリノバ社と連携し、原材料販売や、サプリメントの受託製造に乗り出している。プリノバは、米国で受託製造やプレミックス素材の販売を手掛けており、2019年度売上高は約800億円に上るとされる。
消費者庁は13日、先月30日以来となる機能性表示食品の届出情報更新を行い、26件の届出を新たに公開した。これにより2019年度の届出件数は844件に達した。現時点で最新の届出番号E844の届出日は3月20日。同年度の届出は今後さらに増える可能性がある。
GABA(γ‐アミノ酪酸)は認知機能にも有効であることを臨床試験で確認したとファーマフーズが5月11日、発表した。三菱商事ライフサイエンスと共同で臨床試験を実施した。試験結果は2報の論文にまとめられ、3月発刊の「薬理と治療」に掲載された。
キューサイは24日、ケール摂取と血圧低下に関するヒト試験を実施し、血圧が高めの人がケールを継続的に摂取することで収縮期血圧と拡張期血圧が低下することを確認したと発表した。試験は、日常生活で血圧が高めの20~64歳男女92名を対象に実施したもので、試験食は、ケール粉末14gを100~150mLの水に溶かしたもの。試験結果は論文にまとめ、「薬理と治療」3月号に掲載されたという。
厚生労働省監視指導・麻薬対策課は、昨年12月と今年2月に開催した「医薬品の成分本質に関するワーキンググループ」(WG)の議事概要を23日までに公開し、食薬区分の「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り専ら医薬品と判断しない成分本質」(専ら非医)に、シアリルラクトースやアポエクオリンなど複数の品目を新規収載する方向にあることを示唆した。
β‐アラニンの原材料市場にビーエイチエヌが4月から参入した。スポーツサプリメント向け原材料の販売で定評のあるヘルシーナビとタッグを組む。スポーツニュートリションに関する海外アカデミアで活動する識者も陣営に迎え、エビデンスや安全性など最新知見の情報収集、提供で協力を得ていく予定だ。顧客の販売促進につながるサポート体制も手厚くしながら拡販していきたい考え。
紫外線刺激から肌を保護する働きを訴求する機能性表示食品の販売が今月から始まっている。7日、明治が飲むタイプのヨーグルト1品を発売したのを皮切りに、15日には富士フイルムがサプリメントとドリンクの2品を発売。現在のところ届出済み商品は同3品の他、グリコ栄養食品によるサプリ1品の都合4品にとどまるが、届出件数が増えていくことで美容食品市場に新たなカテゴリーが形成される可能性がある。