健康食品の機能性表示制度が平成26年度中にも始まる見通しだ。しかし、今後どのような議論を経て、どのような仕組みで表示できるのかがまるで見えてこない。そうした見えないことの答えを、健康食品の機能性表示容認を提唱した当人、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授に尋ねることにした。森下教授の立場は、内閣府規制改革会議委員(健康・医療ワーキンググループ)、内閣官房健康医療・戦略推進室参与、日本抗加齢医学会理事など様々だが、以下はあらゆる立場を踏まえた上での教授なりの見方や考えである。(聞き手・構成=本紙編集部・石川太郎)
健康食品を利用した悪質な電話勧誘販売が横行している。高齢者をターゲットにした健康食品の送りつけ商法に関する2012年度の相談件数は全国1万4000件を超え、前年度の5倍以上に激増したと国民生活センターが5月23日、発表した。国センでは消費者に注意喚起を呼び掛けるともに、消費者庁に対して違反業者への行政処分の強化を要望。警察との積極的に連携することも求めている。
本紙は、全国の健康食品受託製造事業者を対象に、生産量が多かった素材や下半期に期待する素材、差別化や課題などについてアンケートを実施した。また、業界が最も注目している健康食品の機能性表示制度への期待も聞いた。定番商材が引き続き稼ぎ頭となる一方、円安を背景に原材料高や電気料金値上げへの懸念が高まりつつある。機能性表示は半数以上が期待を示したが、どのような制度設計がなされるのか現状では定かでなく、不安の声も混じる。以下に詳細をまとめた。
快眠を促すサプリメントの提案が増えつつある。業界では以前より気分を和らげる、リラックスさせる機能性を持つメンタルサポート商材があり、それらを不眠解消、快眠をコンセプトに絞り込むことで、潜在していた需要を掘り起こすこととなった。素材ではアミノ酸のグリシンやテアニン、GABAなどをはじめ、ハーブ素材のサフラン由来のクロシンやバレリアン(セイヨウカノコソウ)などをブレンドするケースも多い。沖縄植物のクワンソウも県を挙げての取組みからその存在感が増している。
爪の美容・健康を内側から整えようという美容サプリメントが出てきた。若い女性を中心にジェルネイルなどで爪を美しく見せることは一般化している一方で、負荷を与えすぎれば爪トラブルにつながる懸念も。爪のおしゃれを末永く楽しむためにも、美しく、かつ健康な自前の爪を保っておくべきではないか。それに資する栄養や機能を提供できるのがネイルケアサプリ。「需要はある」──ネイル業界関係者からはこうした意見も聞かれる。