東京農業大学大学院の上岡洋晴教授は、7日に開催された「第34回健康食品フォーラム」の講演で、現在、同氏を中心に進めている、機能性表示食品に届出られた食品のシステマティックレビュー(SR)を評価する研究の概要を説明した。同研究はUMIN登録されており、研究概要は同サイトから閲覧できる。
消費者庁は7日、機能性表示食品の届出状況を更新し、大塚製薬による大麦βグルカンが関与成分の「大麦ごはん」、イオントップバリュが届け出た「難消化性デキストリン配合 コーラ」など、その他加工食品を中心に4商品が追加された。これにより届出番号取得件数は52件となった。
消費者庁の板東久美子長官は8日の定例記者会見で、「特定保健用食品として認めることは適当でない」と消費者委員会が1日答申したエノキタケ抽出物を関与成分にする「蹴脂茶」について、「審議経過などを精査し、遠からず判断を行う」と述べ、トクホとして認めるか最終的な結論を近くまとめるとの方針を示すにとどめた。答申後では初の会見。
先ごろルテインエステルを機能性関与成分に届出受理された機能性表示食品「ひとみの恵ルテイン40」を今月下旬から発売する㈱ファインでは、既存の配荷先であるドラッグストアなどでも新制度への期待度が高いことから販売目標を30万個に設定、拡販に乗り出す。
エラスチンペプチド原料市場に、㈱ティーエストレーディング(TST)が参入する。エラスチン研究で約40年の実績を持つ、九州工業大学名誉教授の岡元孝二氏が代表を務めるバイタルリソース応用研究所(福岡県飯塚市)が製造する、国産豚大動脈由来原料の販売代理店として名乗りを上げた。
大麦若葉を用いた麦緑素・青汁を製造する日本薬品開発㈱の子会社で、全国の代理店を組織するシャイン㈱は5日、特別講演会「大麦若葉エキスによる各種病気の予防」を都内で開催した。
「体脂肪が気になる方や肥満気味の方に適している」旨を許可表示とする特定保健用食品として、㈱リコムが申請していた緑茶飲料「蹴脂茶」について消費者委員会は1日、トクホに「認めることは適切ではない」旨を消費者庁に答申し、商品名を隠した形で発表した。申請書類に基づき、有効性は認める一方で、作用機序を疑問視。安全性に関しては、「評価することはできない」などという食品安全委員会が下した異例の評価結果を支持した。トクホとしての可否を最終的に判断する消費者庁の対応が注目される。
特定保健用食品として申請された「蹴脂茶」の安全性や有効性を巡る答申を1日行った消費者委員会は、消費者庁に提出した答申書の中で、食品の安全性を食経験だけから確認することを巡る見解を記した。同品の関与成分エノキタケ抽出物の安全性については、臨床試験結果などのほかに、2003年から出荷実績があると申請書類では説明していたが、「更に長い年月にわたり、広く国民が食していることが必要である」としている。
消費者庁は1日、機能性表示食品の届出状況を更新し、㈱ファインが届け出たサプリメント「ひとみの恵ルテイン40」のほか、ガセリ菌SP株を機能性関与成分とし、内臓脂肪を減らす機能を表示するヨーグルト(その他加工食品)3商品の計4商品が追加された。これにより、届出番号が取得できた商品は計48件になった。