大豆イソフラボンの活性本体などとも言われるエクオールを巡り、大塚製薬㈱の共同研究先が投稿した論文件数は、これまでに約40報にのぼることが分かった。エクオール含有大豆乳酸菌発酵食品の機能性について同社では、60~100名規模のプラセボ対照二重盲検臨床試験で、更年期症状の軽減、閉経後の骨密度減少の軽減などに働くことを確認している。
グルコサミン研究会の第10回学術集会が15日、都内で開催され、被験者100名規模のプラセボ対照二重盲検臨床試験で確かめた、グルコサミン・コンドロイチン硫酸のほかイミダゾールペプチドなど含有食品の運動機能に対する影響をサントリーウエルネスが報告したほか、Nアセチルグルコサミン300mg含有食品の摂取に伴う膝関節痛軽減作用を日本水産が発表した。
食品開発などを行うベンチャー企業TSUKURU㈱は、ブラジルの飲料メーカーブラジルビバレッジ社と国内総販売代理契約を締結し、エナジードリンク「ORGANIQ(オルガニック)」の販売を始める。4月下旬からナチュラルローソンなどで展開する予定。
消費者庁は特定保健用食品(トクホ)審査に係る事項や申請手続き、安全性や有効性評価に必要な試験方法などを示した「特定保健用食品の審査等取扱い及び指導要領」の改正案を策定した。案では、摂取方法の表示やバランスの取れた食生活の普及啓発を図る文言の記載をより目立つよう配慮することなどを新たに加えた。また、代表的な保健用途に関する安全性や有効性試験方法の詳細を例示した。
景品表示法の課徴金制度導入を検討する消費者委員会と同委専門調査会の合同会議が13日に開催され、不当表示の抑止や、不当に得た利益であるいわゆる「やり得」を吐き出させることを目的に制度を導入することで同意を得た。今後は制度導入を前提に、制度要件や対象範囲、課徴金を課すか否かの裁量性といった論点について議論を本格化させる。
ライオン㈱が10日発表した2013年12月期連結決算で、通信販売事業の売上高は前期比10%増の約110億円となり、14年を目標にしていた売上高100億円を前倒しで達成した。定期購入者も15万人を突破。主力の機能性食品「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」が引き続き順調に推移したほか、昨年6月に新発売した女性向けのヘアケアシリーズ「フルリア」も売上高拡大に貢献した。
ニチニチ製薬㈱が供給する殺菌乳酸菌FK‐23株の酵素処理物「LFK」がこのほど、「Ⅱ型肺胞上皮細胞活性剤」として特許を取得した(特許番号:5451703)。インフルエンザウイルス感染による、肺胞上皮細胞のバリアー機能崩壊抑制作用が認められた結果と、同社では4日に発表している。
3月27日から30日までの4日間、ホテル日航熊本など3会場で、日本薬学会第134年会(組織委員長・大塚雅巳氏<熊本大学教授>)が開催される。今年のテーマは「薬を創り、薬を育み、命を衛る」で、日本版NIH創設に向けた動きに絡めた特別シンポジウムや、超高齢社会を見据えた新たな医薬剤型の開発・提案などの一般シンポジウム59題、会員による一般口演1037、ポスター2569題などが予定されている。
センノシドを含むために過剰摂取すると下痢する可能性があるなどとして、キャンドルブッシュを含む健康茶に関して国民生活センターが先月23日に商品テスト結果を公表したのを受け、テスト対象製品の一つ「オールオフ」を販売していたイーパートナーズ㈱が同品の販売を全面的に取り止めた。
日本健康・栄養食品協会は、3月にも健康食品認証制度協議会の健康食品GMPの認証機関に認証される見通しであることを明らかにした。7日に同協会が開催した「GMP普及セミナー」で明らかにしたもので、まだ協議会で審査中だが、認証が得られれば第1号認証となる。