規制改革実施計画フォローアップ結果によると、食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備に関連して閣議決定された「栄養機能食品の対象拡大」は「検討中」の段階であり、消費者庁と厚生労働省は今後、15年版日本人の食事摂取基準の内容を踏まえ、「対象成分を追加する予定」だという。
味の素㈱が開発した脂肪燃焼素材カプシエイト類の一種、ジヒドロカプシエイトについて、米国市場での原料販売が6月から始まる。米国のホエイタンパクサプライヤー最大手で、サプリメント市場向け原料販売卸としても全米に販売網を持つグランビア・ニュートリショナルズ社を通じ、現地サプリメントメーカーなどに供給していく計画だ。味の素がこのほど発表した。
原料・製品メーカー多くの売上がここ数年ほぼ横ばいで推移し、このため「熟成期に入った素材」とも言われるローヤルゼリー。財務省貿易統計でも、昨年度の輸入量は前年度に比べて約3%増の44万5624kgだった。しかし、今は全国ローヤルゼリー公正取引協議会や企業の新たな取組みが進行しており、今後は市場拡大も期待されている。
栄養成分表示の義務化などに向け、表示基準や要件などの検討を行ってきた消費者委員会食品表示部会の「栄養表示に関する調査会」(渋谷いづみ座長・愛知県一宮保健所長)は12日、調査会報告書案について検討を行った。報告書は一部修正の後、25日開催の同委食品表示部会に提出される。
長瀬産業㈱は、発酵オタネニンジンに、発酵前に比べてより強い血糖上昇抑制作用があることを確認した。同素材は、オタネニンジンに含有する人参サポニンを乳酸菌A221株で発酵させ、活性成分の「M1」に変換したもの。発酵前のオタネニンジンに比べて強い機能性を示し、同社ヒト試験では、ストレス下の睡眠障害を有意に改善することが確認されている。
㈱ファンケルヘルスサイエンスは、40代以上の女性にターゲットを絞った「大人のカロリミット」を今月20日から通信販売、直営店舗のほか一般流通で新発売する。カロリーコントロール機能を訴求する既存の「カロリミット」の配合素材と配合量はそのままに、新たに、加齢とともに低下していく代謝を高める目的で黒ショウガ抽出物を配合した。
日本抗加齢医学会の第14回総会が6日から8日の3日間、大阪国際会議場で開催され、初日だけで5000名以上(主催者発表)が参加した。
㈱東洋新薬は、「フラバンジェノール」が皮膚中のコラーゲンやヒアルロン酸の合成促進に働くことを動物試験で確認した。東京農業大学の大石祐一教授との共同研究で確認したもの。高脂肪食の摂取による、皮膚中コラーゲンやヒアルロン酸の低下を抑制することが確認されたという。先ごろ開催された日本栄養・食糧学会大会で発表した。
森下仁丹㈱は9日、これまでに長寿遺伝子(SIRT1)活性化作用や抗糖化作用を報告しているザクロエキスに含まれるポリフェノール類について、皮膚細胞中でもSIRT1活性化作用を示すことのほか、脂肪肝の抑制作用を細胞試験で新たに確認したと発表した。脂肪肝抑制作用も、SIRT1活性化に基づくという。